安心して観られる青春ラブストーリー|映画『交換ウソ日記』レビュー
視聴者の期待や予想を裏切らない、安定した面白さをもつ作品。
すれ違った恋から始まり、その歪みをとき解いていく2人の、そして仲間の恋物語。互いの想いは届くのか――。
「好きだ!」―高校二年生の希美は、ある日移動教室の机の中に、ただひと言、そう書かれた手紙を見つける。送り主は、学校イチのモテ男子・瀬戸山。イタズラかなと戸惑いつつも、返事を靴箱に入れたところから、ふたりのヒミツの交換日記が始まる。ところが、実はその手紙や交換日記が親友宛てのものだったことが判明。勘違いから始まった交換日記だったが、本当のことが言い出せないまま、ついやり取りを続けてしまう。いつも空気を読みすぎてしまう話し下手な希美は、自分とは真逆の、思ったことをはっきりと口にするド直球な瀬戸山を最初は苦手に思っていたが、彼を知るうちに惹かれていく。その一方で、打ち明けるきっかけをどんどん失っていき、事態は思わぬ方向へ…
テンプレ通りのド定番なストーリー展開。しかしそれが確かな恋の息吹き
『交換ウソ日記』は、勘違いやすれ違いから始まる青春ラブストーリー。王道中の王道とも言える展開で、安心して観られるのが魅力だ。
取ってつけたような2人の状況。そうして迫る、恋を取るか友を取るかの選択。決裂からの和解。などなど、ド定番のストーリー展開である。変化球や予想外は一切起こらない。
エブリシング定型。イッツ・オール・トゥ予定調和。
予想できすぎる物語が故の安定と安心。約束された感動も
凡作と言えば凡作だが、そこがかえってわかりやすく、予想している通りの着地が安心感を呼び、ほんわかと観ていられる。
“予測可能性”と“期待の確証”というヤツである。
例えるなら、派手さはないけれど長年続く町中華の中華そば。安定して美味しい、そんな感じ。
ありがちな作品にありがちな“男優の演技の浮き”もない。むしろ“安定して下手”だからこそ、妙なリアリティが出てしまう危うさもない。
そういうのが無いからよい。
ベストではない。ベターでもないが、Steadyな作品。
劇中に登場するマキシマム・ザ・ホルモンも熱い!
劇中、ヒロイン・希美(桜田ひより)と相手役・瀬戸山潤(高橋文哉)を繋げるキーとして、マキシマム・ザ・ホルモンの楽曲が登場する。
ホルモンのファンなら思わずニヤリとしてしまうシーンも。
舞台設定との意外性も相まって、妙に刺さる。ジェネレーションの違いがもたらすギャップ萌えならぬギャップ悶えも見どころのひとつだ。
ハズレを引きたくない人にぴったりな王道ラブストーリー
この映画には強烈なインパクトや衝撃的な展開はない。その分、安心してゆったり観られる。
- 過激な展開の映画に疲れた人
- 視聴中に深く考察せず、気楽に楽しみたい人
- 王道でわかりやすい恋愛映画を探している人
そんな方におすすめできる1本。
もちろん、マキシマム・ザ・ホルモン好きにも刺さるはず!
恋愛要素 :★★★★☆
マキホル度:★★★★★
映画『交換ウソ日記』の作品情報まとめ(監督・キャスト・配信情報など)
- 監督:竹村謙太郎
- 出演:高橋文哉、桜田ひより、茅島みずき、曽田陵介、齊藤なぎさ、板垣瑞生
- 公開年:2023年
- ジャンル:恋愛、青春
- 配信:Amazonで『交換ウソ日記』を見る