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映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』レビュー・感想|静けさと文学性に包まれた純文学的恋愛映画

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の魅力|スピッツの楽曲と静けさが光る恋愛映画

 

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、大九明子監督による2025年の邦画作品で、静かな恋愛描写と文学的なセリフが印象的な純文学的映画。この記事では本作の感想を交えつつ、その魅力を紹介。

本作は、ひたすら静かだ。その静けさのすべてが、ラストを美しく彩るために存在している。

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主人公・小西(萩原利久)がなんだかスピッツの草野マサムネに似てるなぁ。いや、そんなことはどうでもよろしい。とか思ってたら作中にスピッツ出てきて吹いた。むしろスピッツは物語の中でも、かなり重要な役割を担ってるやん。

スピッツのアルバム「インディゴ地平線」なら渚が最強だと個人的には思うのだぁ。

『初恋クレイジー』は作中で聞いてクレメンス。

思いがけない出会いから始まった、最高純度のラブストーリー 思い描いていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送る小西。学内唯一の友人・山根や銭湯のバイト仲間・さっちゃんとは、他愛もないことでふざけあう日々。ある日の授業終わり、お団子頭の桜田の凛々しい姿に目を奪われた。思い切って声をかけると、拍子抜けするほど偶然が重なり急速に意気投合する。会話が尽きない中、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が胸に刺さる。その言葉は、奇しくも、半年前に亡くなった大好きな祖母の言葉と同じで、桜田と出会えた喜びにひとり震える。ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が二人を襲うー。

引用:Amazon.co.jp: 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は|Prime Video

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』感想・レビュー|静けさに潜む感情を描く純文学恋愛映画

序盤は退屈である。大体開始から50分くらいは退屈なのである。

50分も山梨、もとい山なしだと書くことに困るから、レビューや感想を書くには不向きな作品ではある。山梨県に個人的な感情はないのであしからず。

ふいに、もたげる感覚。「ヤヴァイ、コレつまらんかも」

つまらないならつまらないなりにつまらないと書けばよろしい。

果たして、つまらなくはなかった。山はなくともキチンと着地する。「あ、なるほど」と思わせる展開はあり、序盤から中盤にかけての静けさはラストのための助走なんだろうなぁと感じた。

作中にも「助走なしではあの言葉は伝えられへんわ」っていうセリフも出てくるので、つまりラストまでの沈着な印象と意図的に作られたであろう雰囲気は、ラストへジャンプするための助走なのである。

本作の魅力とは?|静寂と文学的セリフの余韻を考察

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』。本作はセリフ回しが文学的で、個々の感情を浮き立たせ、無音で心情表現をし、雨が印象的な、情景描写で魅せてくる作品だった。

純文学っぽい表現のしかたで、原作があるんだろうと予想したら、まぁその通りである。

恋焦がれる切なさは伝わってくるし、情動の昂ぶりも見せ方が良い。静かであり、閑(しずか)である。しかし、そーゆーのを微細に感じられないと、途中脱落もやむなしかもしれない。作り手も難しい挑戦をしたもんだなぁ、とは思うんだけれども。

 

河合優実の演技力を評価|『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』で見せた新たな表情

またしても河合優実である。本作では桜田花役を演じる。べつに彼女のフアンというわけではないし、わざとに出演作品を選んでいるわけでもないのだが、なぜだか彼女が出ている映画のレビューを書くことが多い。

河合優実の演技には、どこか“選ばれし者”感がある。観る側の感情に余白を残してくれる俳優というのは、そう多くない。

www.ikakimchi.biz

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すでにもう本作『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』の感想については書ききってしまっているから、困ったときの河合優実である。(さいきんまで、河合優実を“ゆうみ”ではなく“ゆみ”だと思っていた。)

大抵の作品では、彼女は気怠さ漂うというか、アンニュイというか、ダウナー系の役を演じることが多いが、今回はどちらかというとメロウな人物。大学生っぽい、ふわっとした印象の役柄である。

もとより彼女の演技力は高く評価されているが、「あ、こんな役もいけるんだ」という驚きがある。新しい一面、というか、後半こそストーリーが重くなるので別印象だが、それまでは爽やかで、穂のかで、親しみが持てる。

散々に視聴してきた私が言うのだから間違いない。新しい魅力の発見だ。

 

静けさに込められた感情と文学的演出

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、山のない展開と静かな描写の連続に、退屈だと感じる人がいても不思議ではない。しかし静けさを丁寧に積み上げた先にはチャンと意味があるし、シナリオの着地点は用意されている。

文学的なセリフ回しや雨の印象的な使い方、そしてスピッツの音楽――要素ひとつひとつに派手さはないけれど、じわりと染みてくる。

そして河合優実。彼女が出ている映画を追いかけてるわけじゃないのに、気づけばまたそこにいる。今回の彼女は、ちょっとメロウで、やさしくて、そしてやっぱり印象に残る。

派手な感動じゃない。それでも、しっとりとした残響が胸に残る作品だった。

 

こんな人にオススメ!|静かな映画が好きなら刺さる

  • 静かな映画が好きな人
  • 余白のある会話や間(ま)に惹かれる人
  • 文学っぽいセリフ回しにピンとくる人
  • 感情が爆発するよりも、にじみ出る感じが好きな人
  • 河合優実のちょっと違う表情を見てみたい人
  • スピッツの音楽と青春をセットで思い出せる人

派手な展開や強い起伏がないと物足りないという人には向かないかもしれないけれど、静けさの中にある微細な揺れを感じ取れる人なら、きっと刺さる。

それと、スピッツ持ってきたの天才じゃない?作品に合いまくりなんですけど。それとも原作でもスピッツ出てくるの??

凄いセンス!

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『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2025年)』作品情報まとめ|監督・キャスト・配信サービス一覧

  • 監督:大九明子
  • 出演:萩原利久、河合優実、伊東蒼、黒崎煌代、安齋肇、浅香航大、松本穂香、古田 新太
  • 公開年:2025年
  • ジャンル:恋愛、青春

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