ミニマリストの好き勝手。

ミニマリストっぽい人のブログ。4LDKに1人で暮らす、精神科通いのゆる〜いセミプロのブロガー、セミプロガーのイカキム!

I am Minimalist。

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万引き犯をコンビニ店員が捕まえた結果。

店長が居ない時に限って事件は起こる。

イカキムです!ミニマリストでファミマ店員。ブロガーです!

事件は会議室で起きてるんじゃない。

 

 

ある時からコンビニエンスストアは、シルバー層のお客を取り込もうと躍起です。

お惣菜や単価高めの和菓子。そしてイートイン席。

コンビニのイートイン席。

 

功を奏したか、私が勤めるファミリーマートではお昼前から同じ顔ぶれの年配客で溢れかえり、おでんやいなり寿司、または挑戦とばかりにファミチキを買われます。

ファミチキ。


 

購入された食料品はイートイン席にて、やはり年配のお友だちと談笑する年配の胃袋へと消えていくのです。

 

 

消えると言えば、商品万引き。もとい、窃盗です。

窃盗により消えた商品はいずこへ。

ついこの間も、おむすびを盗んだ犯罪者に私が目を付け、御用と成りました。

 

10年くらいコンビニで働いていれば、窃盗犯を捕まえた経験などいくついくつもございます。

 

お金がなくて買えなかったおっさん。

スリルを楽しむなどとバカ言う少女。

転売目的で盗っていった男子大学生。

 

盗賊やシーフがカッコイイのは、漫画やゲームの中だけにしてほしいものです。

魔法陣ぐるぐる盗賊ニケ。

 

 

「イカキムさん、お客さんから万引きしてる人がいるって通報が。」

 

ワイ将イカキム。1週間ぶり令和2回目の、窃盗犯確保。

 

手錠をかけられた男性。

 

 

ある、店長がお休みの日。

私は店長代理としてその手腕を振るいに振るって満足し、くっちゃくっちゃとお昼ゴハンを食べておりました。

 

午後からほかのスタッフの休憩を廻し、商品発注をしてから、余裕があったらウォークイン(ペットボトル飲料売場を整理して…。

そんなコトを考えていたら、どうやら万引きしたヤツがいるとの報告が。

 

聞けば、電動シェーバーをレジに通さずイートイン席でいじくっているとのコト。

 

 

ひとまず、物陰からその報告の信憑を確認しに行きます。

イートイン席に、らしきおっさんを発見しましたが、顔を見た私は虚をつかれました。

電動シェーバーをいじくっているのは、長年ウチの店に通う常連さんだったのです。

彼を知らないスタッフなど、おりません。

 

にわかには信じ難い…。

もう10年近く、店に通うお客さんなのです。

まさか彼が、盗みを働くだろうか?

 

しかし、報告を受けたからには確認せねばなりません。何しろ、今は店長が居ないのです。

今いるスタッフの中で、知識も経験も1番あるのが私なのです。モト店長だし。

 

 

「メシの途中なのに…。」

呻きながら、私はカメラに映る過去を眺め始めます。

 

マル被(容疑者が来店してきました。店に入るなり彼は、ひとまずイートインの席を1つ陣取ります。

毎度、目にする光景です。いつも彼は、その後コーヒーを買いにレジに来るのですが、この時は違いました。

 

彼は手荷物をテーブルの上に置くと、おもむろに。

さも今から買うかのように男性用品売り場の電動シェーバーを手に取り、さも買ったかのように席に戻り、そのパッケージを開け始めたのです。

 

彼は取扱説明書を読みながら、付属の乾電池を本体に入れたのち、シェーバーの動作を確認し始めました。

それが終わると、パッケージを折り畳んで手荷物の中へ隠匿。

シェーバー本体は、着ているシャツの胸ポケットへイン。

 

 

「マジかぁ…。」

うなだれながら私は所定の時間をメモし、売り場へ赴きました。

彼はまだ店内にいて、コーヒーを飲んでいます。

 

まだ慌ててはいけません。

まだあわてるような時間じゃない。

 

未会計商品を隠している現場を見ても、店の外へ持って出るまでは窃盗が成立しないのです。

 

 

私は祈ります。

まだ、窃盗ではありません。

「先に箱開けたけんど、このシェーバーくれぇ。」そう言って、支払いに来ないだろうか。

「なか見さしてもろうたけんど、やっぱりいらんわ。箱になおしちょってくれや。」そう言って、シェーバーを持って来ないだろうか。

 

 

果たして彼は、コーヒーを飲み干した後。

 

店を出て行きました。

 

 

私は店を出た彼を呼び止めようか考えましたが、私が見た彼の行為はカメラを通した過去のコトであるのです。

「現行犯は成立するのか…?」

 

現行犯であれば、何人(誰でもでもこれ(犯罪者を逮捕するコトができますが、今回の場合はそれに該当するのでしょうか?

現行犯人は、何人でも、逮捕状なくしてこれを逮捕することができる。

刑事訴訟法第213条 - Wikibooks

 

 

私は、ポリスメンに委ねるコトに致しました。

近くに交番がございます。みすみす逃してしまうコトになっても、彼は毎日来店しますし、証拠も揃っているからです。

 

交番に走った私は開口一番「万引きです」と伝えました。

警官の1人は私と一緒に店舗に戻り、カメラを一緒に確認します。

もう1人の警官は、私が伝えた特徴をもとに彼を探します。

 

 

店舗に戻ってカメラを確認していると、インカムで警官同士が会話をしておりました。

「隠匿を確認」とか、「マル被を発見」とか話しております。

 

警官に直接聞きはしませんでしたが、どうやら彼を発見した警官が職務質問をすると、アッサリ盗ったと容疑を認めたようなのでした。

私は安堵しましたが、遺憾(残念な気持ちもいっぱいでした。

 

 

彼はどうして、盗みを働いたのでしょう。

 

歳は70歳前後だと見受けますが、レジにて会話をする中で、痴呆の様子は見られませんでした。

酒に酔ってるふうでも、ありませんでした。

 

身なりはいつもキチンとし、だらしない格好をしておりません。

着崩れもなく、シワ1つ見当たりません。

シルバーの Zippo を持っており、FENDI のサングラスをかけていて、お金持ちにすら見まがいます。

そうでなかったとして、それでもお金が無いようには見えません。

例えお金なかったとしても、日常を棒に振るでしょうか。

 

彼は、たかだか2,000円程度の電動シェーバーをどうしたかったのでしょう。電気屋に売っているような、万円するシェーバーではありません。まぁ髭は剃りたかったとは思いますが…。

 

いつもコーヒーと一緒に、知り合いの常連客とコンビニ店内で談笑しております。

パチンコで勝っただの負けただの、今の政治はどうだのこうだの、毎日です。

 

日課であった、コーヒーを買い、談笑して、近所でパチンコをし、結果をまたコーヒー片手に談笑する。

そんな日々を天秤に掛けてまで、シェーバーが欲しかったワケではないでしょう。

 

 

 

常連客の中でも、知る人ぞ知る彼です。

噂なんてすぐに広まります。

実際、次の日に常連客のおばちゃんに問われましたが、私が口にするワケにいきませんので、素知らぬふりをしました。

 

 

彼はどうして、盗みを働いたのでしょう。

 

ただただ、私は虚しさを感じます。

裏切られた。なんてコトバを私は嫌いますが、感情としてはそれが1番近いかもしれません。

 

ミニマリストの私は今までに、いくつもいくつも色々なモノやコトやヒトを捨て参りましたが、こんな形で自らを捨てる人もいるのだと、思い知りました。

 

 

度し難い。全く。

 

 

イカキムでした!