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映画『リバー、流れないでよ』レビュー|邦画タイムループものとしては厳しい出来

奇想天外?前代未聞?タイムループに翻弄される老舗旅館の面々|映画『リバー、流れないでよ』レビュー評価

制限時間はたったの2分!老舗旅館で繰り広げられる120秒のドタバタタイムループ劇

映画『リバー、流れないでよ』は、老舗旅館を舞台に突如始まる2分間のタイムループを描いたコメディ?作品。

タイムループに巻き込まれるのは、旅館の女将、仲居、料理人、宿泊客、そして裏山で狩る猟師までも。狭く閉ざされた空間で繰り返される混乱は、やがてドタバタ喜劇へと変わっていきます。

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波乱極まる展開に、視聴者がついていけるかどうかは、正直わかりかねるのです。

先に申し上げておきます。

本作が好きな方には申し訳ないのですが、私はこの作品にはまったくノレませんでした。

舞台は、京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」。静かな冬の貴船。ふじやで働く仲居のミコトは、別館裏の貴船川のほとりに佇んでいたところを女将に呼ばれ仕事へと戻る。だが2分後、なぜか再び先ほどと同じく貴船川を前にしている。ミコトだけではない、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちはみな異変を感じ始めた。ずっと熱くならない熱燗。なくならない〆の雑炊。永遠に出られない風呂場。自分たちが「ループ」しているのだ。しかもちょうど2分間!2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまう。そして、それぞれの“記憶”だけは引き継がれ、連続している。

引用:Amazon.co.jp: リバー、流れないでよ|Prime Video

ループ設定の魅力を活かせず、緊張感ゼロの世界観崩壊

時間ループものとしての期待は、視聴開始早々に裏切られました。舞台は京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」。ある2分間をループするという設定なのです。しかしその設定を生かすどころか、脚本も演出も演技も、すべてが緩んでいて、緊張感のかけらもございません。

旅館の従業員たちは異常な状況を前にして、あまりにあっさりと受け入れすぎます。「お客様が混乱されてるから安心させましょう」「時給とかどうなるんでしょうね」など、事の重大さに対してのリアクションが軽すぎなのです。そうなのです。視聴者が置いてけぼりを食うどころか、作品の世界観そのものが崩壊しておりました。

旅館の客たちの反応も不可解です。「なんでこんなこと起こってんの?」で済む話ではありませんし、「この雑炊食べても食べても減らないんだけど?」「大丈夫です、お腹も膨らみませんので」とか言われても「ああ、そうなの?」と軽いノリ。もはや笑うしかありません。いや、視聴者を笑わせるためのシーンだったのかもしれませんが、全く笑えはしませんでした。本当に酷いものでした。

 

ご都合主義の極み──雑な脚本が招く説得力の欠如

さらに問題なのが、何の根拠もなく「川に祈ったからループが始まった」と突然に語り出す主要キャラクターのミコト(藤谷理子)や、突然現れる未来人(久保史緒里)。その異常さを誰一人として疑わない旅館のメンバーたち。現実離れしているというのではありません。ただ単純に、脚本が雑すぎているだけなのです。

 

演技も台詞も壊滅──時間を浪費させるだけの“悪夢ループ”|映画『リバー、流れないでよ』まとめ

演技も、お世辞にも良いとは言えませんでした。そもそも台詞が酷いため、俳優たちも演じようがなかったのかもしれません。ドラマとして成立しておらず、ギャグとしても中途半端です。結局これは、コントだったのでしょうか。コントとしてみても、まったく笑えませんでした。まさに失笑(誤用)ものです。苦笑いはしましたが。

途中から飛ばし飛ばし視聴を始めた私、感想は一言。「時間を無駄にいたしました」

ループしていたのは劇中の時間ではなく、こちらの忍耐力の方でした。失った時間は、2分どころではありません。

酷い作品でした。ただただ酷い出来でした。劇場でしたら途中退出していることでしょう。上映時間86分という短さが、唯一評価できる点です。

それでもこの映画をオススメするとしたら?

  • ゆるいSF風味のコメディを、深く考えずに眺めたい方
  • 緊張感やリアリティよりも“ノリ”や“軽さ”を楽しむタイプの人
  • 低予算映画ならではの“ゆるさ”や“シュールさ”を愛せる方
  • B級作品や珍作・迷作とされる映画を探している映画マニア

 

映画『リバー、流れないでよ』の作品情報まとめ(監督・キャスト・配信情報など)

  • 監督:⼭⼝淳太
  • 出演:藤谷理子、鳥越裕貴、角田貴志、久保史緒里(乃木坂46)、本上まなみ、近藤芳正
  • 公開年:2023年
  • ジャンル:SF、タイムループ、ファンタジー、コメディ
  • 配信

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