監督はレン・ワイズマン、主演はアナ・デ・アルマスで、暗殺者として育てられた女性イヴ・マカロの復讐劇が描かれる。
シリーズ本編の時系列と接続しつつ、独立した物語として構成されている点が特徴である。
⭐ アクション映画の完成形──圧巻の躍動感と美しさ
映画『バレリーナ:The World of John Wick』感想レビュー
2025年、ダークでスタイリッシュな世界観で人気を博した『ジョン・ウィック』シリーズに、新たなスピンオフが誕生した。それが 『バレリーナ:The World of John Wick』 だ。本作は“ウィック・ワールド”を舞台に、“復讐の女神”として立ち上がる新たな主人公を描くアクション・ノワール作品である。
主人公を演じるのは アナ・デ・アルマス。彼女が演じる イヴ・マカロ は、幼い頃に父親を失い、裏社会の秘密組織 ルスカ・ロマ によってバレリーナ兼暗殺者として育てられた人物だ。
物語は、光と影、優雅さと暴力が交錯する“ジョン・ウィック流”の映像美の中で幕を開ける。ネオンが反射する湿った闇、張りつめた空気、そして復讐に縛られた少女の静かな怒り。その世界観はシリーズファンにとってまさに期待通りであり、同時に新鮮でもある。
さらに、シリーズでおなじみのキャストも多く登場。
キアヌ・リーヴス 演じる伝説の殺し屋 ジョン・ウィック、
ランス・レディック 演じる門番 シャロン、
イアン・マクシェーン 演じる支配人 ウィンストン・スコット。
懐かしい面々が物語の骨格を支え、新キャラクターであるイヴの存在感をより際立たせている。
――そして、幕は上がる。優雅なバレエの動きの裏側に潜む暗殺者としての冷徹さ。その対比が圧倒的な魅力として立ち上がり、イヴの復讐劇を強烈に彩っていく。
本作の感想としては、えっと、凄かった!
語彙力が来いっ
取り合えず言っとく。本作は凄かった。語彙力が吹き飛ぶほどの完成度だ。
『ジョン・ウィック』のスピンオフである本作では、シリーズ監督チャド・スタエルスキがプロデューサーにまわり、新たに レン・ワイズマン が監督を務める。『ダイ・ハード4.0』や『トータル・リコール(2012)』など、ハードでスタイリッシュな作品を手がけてきた人物であり、この世界観との相性は抜群だ。
ジョン・ウィックの世界観を継承しつつ、新たなアクションの進化を見せる『バレリーナ』。コンチネンタル・ホテルの登場、シリーズキャストの共演、そしてキアヌ・リーヴスの“脇役に回る贅沢さ”。そのすべてがスピンオフとは思えない厚みだった。
そして本作の中心テーマはやっぱり「復讐」。
派手なアクション、洗練された映像、緊張感のある世界観。そのどれもが更に磨かれ、シリーズの新たな到達点とも言える仕上がり。
私は映画館で観るべきだったと心底後悔した。とにかく凄い!凄かった!
圧倒的な迫力。美しさすら感じるアクション。興奮の余韻が残る圧倒的な映画である。
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『バレリーナ:The World of John Wick』あらすじ
長年の苛烈な訓練によって暗殺者としての技を磨いたイヴは、ある任務の最中、“父を殺した男と同じ傷”を持つ人物と遭遇する。復讐心に火がついた彼女は独自に行動を開始するが、それは組織の掟に背く行為であった。その結果、伝説の殺し屋 ジョン・ウィック(John Wick) が彼女の前に立ちふさがることになる――。
敵か味方か、幻想と残酷さが入り混じる裏社会の世界で、イヴは重大な選択を迫られる。
『バレリーナ:The World of John Wick』はテンポ抜群のアクション映画【レビュー】
映画『バレリーナ:The World of John Wick』のテンポは、まさに「映画とはこう進むべきだぞ」というお手本のようなリズムと強弱。一瞬で物語に引き込まれ、エンドロールまで目が離せない。
アクションの派手さもウリの『ジョン・ウィック』シリーズだが、本作『バレリーナ:The World of John Wick』でもその魅力は健在どころか、さらに過激でカオス。むしろ 「本家を越えた?」 と感じるほどの凄まじいバイオレンス描写が連続し、画面から目が離せない。はちゃめちゃに豪快である。
いや、本っ当にゾクゾクするぜ!
ストーリー構成もよく練られており、まるで弓矢がズバンズバンと次々に突き刺さるような筋立てが決まっていく。想定外の展開!衝撃の展開!そして劇的な展開が立て続けに押し寄せてくる。
そして極めつけは キアヌ・リーヴスの登場 だ。画面に現れた瞬間、私のテンションは有頂天へと爆発した。
余談だが、作中でキアヌ・リーヴスが「And comes consequence(アンド・カムズ・コンセクエンス)」と発する場面がある。これは明らかに本家『ジョン・ウィック:コンセクエンス』への言及だと思われる。私は Amazonプライムで視聴したが、字幕は「そして報いがある」とだけ訳されていた。音として“コンセクエンス”を聞き取れない人もいるだろうから、字幕はもうちょっと頑張って欲しかったところだ。
なにしろ、本作は時系列で言うと『ジョン・ウィック:パラベラム』から『コンセクエンス』へと繋がる期間での話だ。ここの台詞を理解しているかどうかで、世界への理解もまた深まる。耳を澄ませて聞いてみてほしいシーンだ。
『バレリーナ』はジョン・ウィック本編を観ていなくても楽しめるのか?【初心者向け解説】
『ジョン・ウィック』シリーズは本編四部作という大作である。そのスピンオフとなる『バレリーナ:The World of John Wick』を前に、「気になるけど、やっぱり本家シリーズは観ておくべきなのだろうか?」「四部作は重い…」そう感じる人もいるだろう。私も同じだった。
結局、『バレリーナ:The World of John Wick』を視聴する前に、『ジョン・ウィック』シリーズは観ておいた方がいいのか?
本作は本編を観ていなくても十分に楽しめるというのが私の回答だ。『バレリーナ』のストーリーは独立しており、本作だけで完結する。ジョン・ウィックとの繋がりが分からず置いてけぼりになる、という心配はない。
それでも、やはり本家四部作を観ておくことで 世界観の深みやキャラクターの背景 がより理解でき、作品への没入度が格段に増すのも事実である。何より『ジョン・ウィック』自体が非常に完成度の高いシリーズだ。
よって、
-
気軽に楽しみたい人 → 『バレリーナ』単体でOK
-
世界観にどっぷり浸かりたい人 → 本編四部作 → バレリーナ の順がおすすめ
というのが私の回答である。それぞれの楽しみ方で『The World of John Wick』を満喫してほしい。
『バレリーナ:The World of John Wick』アクションの魅力
『バレリーナ:The World of John Wick』の最大の魅力は、何と言ってもやはり圧倒的なアクションだろう。本作はシリーズ伝統のスタイリッシュな“銃×格闘”を受け継ぎつつ、独自の美しささえも表現していて、まさにタイトルが示す通り「バレリーナ」の戦いを表現していた。
特筆すべきは、「あらゆるものを武器へと変える」その戦闘スタイルだ。
銃、ナイフ、日本刀といった王道の武器はもちろん、斧をまるでアイスラッガーのように投げるシーンまで登場する。さらにはスケートシューズまでもが凶器へと変貌するなど、発想力も演出もシリーズ屈指の自由度だ。
極めつけは火炎放射器。火炎放射器なんてバイオハザードみたいなゲームの中だけの存在かと思いきや、現実離れしたスケールで暴れ回る。次々と炎を解き放つ姿は圧巻で、さらには火炎放射器で舞踏的なシーンすら描いてしまうのだから驚きを隠せない。
「汚物は消毒だー!」
そして驚愕なのは、火炎放射器に“対抗する武器”まで登場する点だ。「火炎に対抗って氷でも噴射するのか?」と一瞬思うかもしれないが、その答えはぜひ本編で確認してほしい。
華麗に舞い、時に獅子のように荒々しく、時に蜂のように鋭く動くイブ。彼女は単なる暗殺者ではなく、肉体表現者としての存在感を放ち、作品全体を『バレリーナ』として成立させていた。
シリーズ最高傑作と断言したい理由【評価・感想】
映画『ジョン・ウィック』が初めてスクリーンに登場した当時、「アクション映画を変えた」とまで称された。それから10年以上の月日が流れ、スピンオフとして誕生した『バレリーナ:The World of John Wick』は、その革新性をさらに更新する存在となった。私にとって本作は、まさに『ジョン・ウィック』の世界そのものを塗り替えた作品である。
有り体に言ってしまえば、スピンオフを含めた『ジョン・ウィック』シリーズで「No.1」である。
あくまで個人的な評価であることは前置きしておくものの、「あなたの好きな『ジョン・ウィック』作品は?」と聞かれたなら、私は迷わず『バレリーナ:The World of John Wick』と答えるだろう。それほどまでに完成度が高く、バランスが良く、シリーズの魅力を凝縮した一本であった。
「2025年の世界No.1映画」と言っても誇張ではないと感じている。期待してアカデミー賞のノミネート予想を覗いてみたが、タイトルは一つも見当たらなかった。ウソやん。
まぁ感想は人それぞれだから……。
それでも──私は!『バレリーナ』を!推したいっ!アクション好きなら間違いなく刺さる一本だと自信を持って言える。
こんな人にオススメ!
『バレリーナ:The World of John Wick』は、ただのスピンオフ作品ではなく、シリーズの魅力を新しい角度から照射したような濃密アクション映画である。特に以下のような人には強く推したい一本だ。
- スタイリッシュでテンポの良いアクション映画が好きな人
- 『ジョン・ウィック』シリーズの世界観をさらに深く味わいたい人
- 圧倒的な映像美や戦闘描写に没入したい人
体感としての「気持ちよさ」を重視する映画ファンにとって、本作は間違いなく刺さるだろう。
まとめ──スピンオフの枠を越えたアクション映画
『バレリーナ:The World of John Wick』は、シリーズの補完でも、ファン向けの外伝でもない。単体として完成していながら、本家の魅力をさらに押し広げることに成功した稀有な作品である。アクションの切れ味、テンポ、映像美のどれを取っても一級品であり、「スピンオフなんて所詮は…」なんていう固定観念を気持ちよく破壊してくれる。
アクション映画が好きな人、キアヌ・リーブスが好きな人、とりあえず強くて美しい主人公が大暴れする映画が観たい人──誰にとっても満足度の高い一本である。観終わったあと、きっとあなたも「これは当たりだ」と確信するはずだ。
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映画『バレリーナ:The World of John Wick(2025年)』の作品情報まとめ(監督・キャスト・配信情報など)
- 監督:レン・ワイズマン
- 出演:アナ・デ・アルマス, アンジェリカ・ヒューストン, ガブリエル・バーン, ノーマン・リーダス, イアン・マクシェーン, キアヌ・リーブス
- 公開年:2025年
- 上映時間:125分
- ジャンル:アクション, コメディ